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【レポート・19th ASSITEJ World Congress in South Africaに行ってきました!】

「19th ASSITEJ World Congress in South Africa」の画像
19年間の歴史の中で、アフリカ大陸で初の国際演劇祭!

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2017年5月16日〜27日に南アフリカで開催された、第19回ASSITEJ世界会議と国際演劇祭「World ASSITEJ Congress 〜CRADLE OF CREATIVITY〜」に行ってまいりました。

主催しているのは、ASSITEJ(アシテジ)南アフリカ。首都・ケープタウンの複数の会場で開催されました。ちなみに、アシテジインターナショナルとは、<国際児童青少年舞台芸術協会>といって、演劇によって児童青少年の豊かな成長に寄与する事を目的に活動を続けている団体のこと。現在加盟国は80ヵ国という巨大な団体です。

今年は、アシテジの52年史において、アフリカ大陸で初めての国際演劇祭だったこともあり、とても注目を集めている回でした。今年のテーマは、「CRADLE OF CREATIVITY(創造のゆりかご)」です。子どもたちに夢を与え、想像力を養ってほしいという願いが込められています。
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3年に1度!秀逸な児童演劇・パフォーマンスが世界中から集結

児童演劇の世界組織は、アシテジだけ。そして、児童演劇の世界大会が行われるのも「World ASSITEJ Congress」だけです。だからこそ、世界で優れていると言われる、児童演劇の作品が集結するのです。特徴的なのは、会議とフェスティバルが全てこの時期に同時で行われるというところ。80ヵ国の理事が集まり、選挙も行われ、次回の世界大会の開催国もこの期間内に決定します。児童演劇に携わっている人や団体が、世界中から集まる、なんとも濃い一週間です!

チケットは、事前購入と当日購入が可能。会議の傍聴とフェスティバルの観覧など充実しています。10作品観られる券と傍聴できる券、その他演劇ワークショップ券などを購入すれば、どなたでも参加OK!人気の演目は、前売り券でソールドアウトしてしまうものもあるそうです。

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フェスティバルでは、アジア・フランスなど各国が主催するパーティも開催されます。立食パーティを交えた交流会や、アーティストが集まるミーティングなども行われます。様々な情報交換がなされ、ここから新しいプロジェクトなどが生まれることも多々あります。

・幼児向けの会場
・ティーエイジャー向けの会場
・メインの会場(2会場)
・アートセンター(劇場)
・フリンジメインの会場
に分かれているようなイメージでした。(ただ、これは私たちが感じた印象です。英語がつたなくてすみません)

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作品の募集は、数年前から行われ、フェスティバルで公演される作品は、アシテジの代表群が、一定の基準を持って決定しています。
また、フェスティバル内では、演劇プロデューサーが気に入った作品を鑑賞して、カンパニーと契約をしたりなど、演劇のマーケットとしても機能しています。劇場・大学研究機関、パフォーマーなど児童演劇の関係者だけでなく、地元の家族連れや高校生たちも気軽に見に来たりするという、開かれた場になっています。

KIOも「World ASSITEJ Congress」に出演した経験があるんです!

2002年の韓国の際には、「卵をとるのはだあれ?」という作品が招聘されました。その時の感動は今でも覚えています。その後も、ソウル、モントリオール、アデレード、デンマーク/スウェーデン、ワルシャワ、南アフリカと6回、会場に足を運んでいます。やはり感じるのは、開催国によって作品の選ばれ方が違うということです。それぞれの地域で、社会問題となっていることが異なるので、演目の扱うテーマも異なってくるからでしょうか。例えば、今回の南アフリカ大会では、社会体制や貧困と子どもをテーマにしたものも多かったです。日本ではあまり扱われないようなテーマかもしれません。

印象に残った。ロシアのカンパニーの作品「Animal Farm(動物劇場)」

「動物劇場」は、人間の農場主ジョーンズによって過酷な労働状況に置かれていた動物たちが、団結して革命を起こし、見事人間を農場から追放することに成功するという内容の物語。作家ジョージ・オーウェルの有名小説です。ウォルトディズニーにて映画化もされています。
この普遍的な名作を、設定を南アフリカに置き換えて演出がなされていました。

▶︎  作品ページ

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観客まで伝わってくる力強さが圧倒的でした。衣裳や舞台が絵画のような美しさを感じさせ、役者の目力と演技力が素晴らしく、歌唱力とリズム感も長けていました。セリフは全て英語だったため、細かい言葉のニュアンスまではつかめない私たちでも、感情がこちらまで届きました。特に、象徴的な”リンゴを食べるシーン”が心に残っています。

大人だけでなく、子どもたちも目を輝かせながら観ているのが印象的で、テーマの重さに関わらず、言葉のチョイスや子どもを飽きさせない場面展開などにも気を配っているということを感じました。機会があれば、ぜひ一度、観てみてください!

その他にも多数の作品を観ましたが、職業柄でしょうか、どうしても「つくる側」としての目線で観ていました。「テーマに対する問題定義や投げかけ」で終わるのではなく、「どうすれば子どもに、分かりやすく具体的に、そのテーマに対して興味を抱かせることができるか」が大事だということでした。制作側が理解した内容を表現するというだけで留まらず、子どもたちに対しては、そのテーマに対する答えや未来をきっちり描いてあげなければ伝わらないと感じました。良いと感じた作品には、総じてそれがあったような気がします。

なんて明るい国なんだろう!

会場で一番感じたのが、観客のみんな、ノリがいい!反応がいい!ということ。公演前から、会場は興奮と熱気でムンムンしていたり、待ちきれずに歌を歌い出したり(笑)。公演後には、拍手やスタンディングオベーションが起こったりと、もうある意味騒然としていました。総じて、南アメリカで感じたのが、明るさや強さみたいなもの。人間の根本にある、生きる上で大切にすべきことが伝わってきた気がします。豊さってなんだろうということを感じさせられました。

金雨玉先生(71歳)との再開!韓国芸術総合大学演劇院初代院長を歴任されている方。TACT/FEST(タクトフェスト)フェスティバルの運営について教わり、芸術監督として育ててくれた、KIOにとって大切な方です。

金雨玉先生(81歳)との再開! 韓国芸術総合大学演劇院初代院長を歴任されている方。私たちが大阪で10年間開催している、TACT/FEST(タクトフェスト)フェスティバルの運営について教えてくださり、芸術監督として育てあげてくれた、KIOにとって大切な方です。

2020年は、東京で開催が決定!

そして、嬉しいご報告。フェスティバルの際に、国際会議にて決定しました。世界中から児童向けの作品が大集結するこの機会です。ぜひ皆さん、足を運んでみられてはいかがでしょうか? 日本でこんな機会はなかなかないと思います。私たちKIOもなにか発表できるよう、頑張ります。2020年のオリンピックイヤーは賑やかになりそうですね!

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