演劇はコミュニケーション

わたしたちは、演劇を「コミュニケーション」だと捉えています。創業から50年以上、子ども演劇一筋。他にはない、全てオリジナルの創作作品です。それぞれのストーリーには、一つひとつ大切なメッセージが込められています。発見や興味、自分の生活に対する振り返りなど、子どもたちにとって「気づき」の場を提供します。お芝居を通して、子どもたちと心を通い合わせることで、こどもたちは心を開き、普段は見せない集中力と想像力で頭をフル回転させ始めます。子どもたちの心を開かせる演目を、先生も一緒に、どうぞ会場でご体感ください。変動する今の社会を生きるために必要な「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」をバランスよく育てるために。

多感な成長期に芸術文化にふれて人間形成を

今日のデジタル時代に育つ子どもたちがアーティストに出会い、生の舞台芸術を身近に体験する事により、豊かな情操を養うことに寄与し、もって舞台芸術を通して21世紀を担う子どもたちの創造力・想像力や、表現力、思考力、コミュニケーション能力などの育成につなげることを目的としています。

演者と観客がつくり上げる一体感

会場の子ども達は、役者一人一人の演技を通して、息づかいや迫力を身近に感じながら、目で見て心で感じ、舞台から伝わる振動を肌で感じていきます。 自分のキャラクターに近い登場人物を探しては感情移入し、「驚き」や「喜び」の瞬間には、感情を同じにして共に驚き・笑うなど、演じる者と観る者とが一体となって作品が進んでいきます。舞台で演じる生身の役者と観客が織りなす一体感のある芸術鑑賞会は、感動とともに一人ひとりの心に種を蒔いていきます。そして時が経つにつれて、その感動は「生きる力」になり得る可能性を持っています。この感受性の高いときに琴線に触れる経験をどれだけ多く経験しているかということが、人生を生きていく上でどれだけ「生きる力」につながっていくか。芸術鑑賞会を通じて、感動できる心の存在に気づいていただければ大成功です。

総合芸術として演劇を鑑賞する

舞台芸術は、人間を素材とし、芸術のさまざまな要素で作られた総合芸術です。言葉・動き・行為・音・音楽・照明・舞台美術が組み合わさって舞台が立ち現れ、それに立ち会う観客の前で、はじめて舞台芸術となります。総合芸術といわれる演劇に触れ、見て、聞いて、そして感じて、自らの感性を高め、人間、芸術、社会を学ぶことにつながります。また、舞台芸術によって、人間への理解が深まり、自分を変えることの契機・要因を発見することができます。

感動体験を共有する芸術鑑賞会

学校の体育館がステージに変わる日常から非日常への転換。スクリーンの中で有名な俳優が演じるのを個人的に楽しむのではなく、等身大の普通の人が目の前で演じるという親しみ。そして、そこで起こるドラマを観ての全員での空間の共有、衝撃の共有・・・・・。このわずか70分の衝撃的な場が子どもの心を揺さぶり、感受性を育てるのです。そして、演劇というエンターテインメントを通して観客と心を通わせることで、子ども達は心を開き、一つひとつのメッセージを受け取ってくれます。年齢も生活環境も価値観も異なる子ども達が同じ空間で感動を共有できる芸術鑑賞会は、感受性豊かな年代の子ども達にはまたとない貴重な経験です。